用語集

一次進行型MS

日本ではこのタイプのMSが全体の約1割程度存在します。明らかな再発・寛解がなく、慢性的に症状が進行していくタイプです。

遺伝的素因

ある病気になりやすい遺伝的体質のことをその病気の「遺伝的素因」といいます。生まれつきの体質のことで、複数の遺伝子が複数の要素に関係しています。遺伝的素因は必ずしも病気の発症に結びつくものではなく、これに環境的要因などが加わって発病するといわれています。。

遺伝病

何らかの理由で特定の遺伝子や染色体に突然変異が起こり、その発現によって病気が発症します。このような遺伝子を親か ら子へ受け継いだ場合を遺伝病といいます。

インターフェロン

生体内に存在している、タンパク質の1種です。抗ウイルス作用や免疫調整作用があります。

運動神経

中枢神経系からの刺激を筋肉に伝え、身体の運動や姿勢をコントロールする神経です。

炎症

生体が有害な刺激を受けて障害されたときにおきる組織の防衛反応です。炎症反応としては、発赤、浮腫、熱感、さらに痛みを伴うといった症状が起こります。


過活動膀胱

尿をしたい感じが強く、尿が漏れそうになる、突然の止めようのない強い尿意が起こるなどの状態を指します。通常、尿の回数の多い頻尿を伴い、尿意を我慢できずに尿を漏らす症状があることもあります。

下垂足

腓骨神経麻痺により足首の垂れ下がった状態のことをいいます。

寛解

病気の経過中に症状が軽減またはほとんど消失し、症状が現れなくなることをいいます。

感覚神経

末梢神経の中で、感覚細胞の興奮を中枢神経系に伝える求心性神経のことをいいます。感覚器にある感覚細胞が特定の刺激を受けて興奮し、それを感覚中枢に伝え感覚を生じさせます。

間欠的自己導尿

膀胱の神経障害のために、自力で排尿できない、排尿しても尿が膀胱に残ってしまう場合に行われる排尿管理法です。専用の管(カテーテルといわれます)を使用して、自らまたは家族の手によって尿道に管(カテーテル)をいれて尿を出します。

感冒様症状

発熱、倦怠感、関節痛、悪寒、筋肉痛などの風邪を引いたときのような症状のことをいいます。

機能形態障害

心理的、生理的、または解剖学的な身体の構造または機能になんらかの異常が起きる障害をいいます。

嗅神経

においを感じる知覚(感覚)神経です。空気中のにおいの分子は、鼻から嗅粘膜という部分に入ります。そして嗅神経が刺激され、その刺激が大脳に伝わりにおいを感じます。

急性期

一般的には症状が急激に現れ、全身管理を必要とする時期をいいます。

協調運動障害

種々の刺激や指令が小脳や脳幹を経由することによって、運動全体の調和がとられスムーズに動けるようになります。このような機能が障害されると運動がスムーズにできなくなり、ぎくしゃくとした動きになります。

距離測定障害

距離を判断する機能が傷害され、運動を目的の所で止めることができない現象をいいます。小脳機能の障害によって起こります。

痙縮

筋緊張の異常であり、MSでは下肢のつっぱり感がみられることがあります。長期に渡り重度の痙縮が続くと筋が硬縮し関節が屈曲したままの状態になることがあります。

経皮的電気刺激(TENS)

リハビリテーションの物理療法として行われています。市販されている肩こり用電気刺激装置のようなものです。周波数を設定して(20-200Hz)、疼痛部そのものを挟んで使うことが多いものです。

痙攣

全身あるいは体の一部の筋肉が、発作性に、また不随意に(意思とは関係なく)収縮する状態を言います。

倦怠

体がだるいと感じることをいいます。単に疲れているというだけでなく、病気によって引き起こされる場合もあります。

見当識障害

見当識とは時間、場所、人物、周囲の状況などを正しく理解することをいいます。見当識が障害されると、日時や季節がわからない、自分がいる場所がわからないあるいは身近な人がわからなくなるというような現象が起こります。

坑酸化物質

細胞膜に含まれる不飽和脂肪酸は活性酸素が過剰になると酸化してしまい正常な働きができなくなります。坑酸化物質はこの酸化を防ぐ役割をしています。

拘縮

長い期間体を動かさなくなると手足の関節が硬くなって変形し、正常な運動ができなくなってしまうことをいいます。

誤嚥性肺炎

食べ物を飲み込んだときに誤って気管や気管支に入ってしまい、細菌が増殖して引きおこされる肺炎をいいます。

国際単位

ビタミン、ホルモン、酵素などの含量や効力などを国際的に統一した基準で表現するために取り決められた単位です。インターフェロンの場合、抗ウイルス作用の強さを基に単位数が決定されています。

骨盤底訓練

尿道をしめる働きを持つ骨盤底筋が弱くなり、咳をしたときに腹圧で尿もれがおきることがあります。このような場合には、骨盤底筋を鍛える体操を行うことで一定の効果が得られることがあります。このような体操を骨盤底訓練といいます。これらは自分でできる治療法ですが、まず専門家から正しい方法を習得ことが大切です。

こわばり

手足を動かすと、いつもと違った抵抗や、違和感のある状態のことをいいます。

サイトカイン

ある種の細胞から放出され、他の細胞に働きかけてその細胞の機能を調整する役割をもつ物質です。サイトカインは免疫細胞の機能調節にも関与しており、免疫系の活動を調整する重要な物質です。インターフェロンもサイトカインのひとつです。

再発

MSでは、新たな症状が発生して24時間以上持続したとき、または過去の症状が少なくとも1ヶ月間消失していた後に悪化したとき、再発と診断されます。

再発寛解型MS

日本ではこのタイプのMSが約半数を占めます。神経症状の再発と寛解を繰り返すのが特徴です。初期は、再発が起こっても治療によりほぼ完全に再発前の状態に戻りますが、再発を繰り返すうちに障害が残る傾向があります。

作業療法

リハビリテーションのひとつで障害のある方の残存機能を最大限に活かし、日常生活が行えるよう作業活動を用いて治療、指導および援助を行います。

坐剤

直腸や膣から薬物を吸収させるためにつくられたお薬のことです。肛門や膣から挿入され、挿入された場所で体温や分泌液で溶け出し、粘膜から吸収されます。

三叉神経痛

三叉神経は顔面の皮膚感覚、咀嚼筋を支配しています。三叉神経痛では顔面に刃物で刺されるような激しい痛みや焼け火箸を突き刺されるような痛みが発作的に生じ、数秒~数十秒続きます。

三頭筋反射

肘のすぐ上の部分にある三頭筋腱を直接叩くと、三頭筋が伸展する反応で、脊髄反射の1つです。

視覚

眼から入った外界の光刺激によって生じる感覚を総称して視覚といいます。

視覚障害

眼を使って外界のものを知覚する(見る)機能の総称を視覚といい、見る事に関する機能の障害を総称して視覚障害といいます。MSで起こる視覚障害には、視力の低下、色覚異常、視野欠損などがあります。

弛緩療法

筋肉を緊張させてから緩めるといったことを繰り返すもの。医療器具を使用して固くなった筋肉に刺激を加え、筋肉をほぐし痛みをとります。

磁気共鳴画像(MRI)

体の中にある水素原子を利用し、強い磁気と電波を使用して体の内部の状態を調べる検査です。様々な角度から体の断面の画像を映し出すことができます。

軸策

神経細胞から、次の細胞に電気信号を伝えるために伸びた一本の長い突起を神経線維あるいは軸索と呼びます。神経線維の先端、次の神経細胞や効果器との接合部をシナプスといいます。髄鞘(ミエリン)に包まれた有髄神経線維と、髄鞘を持たない無髄神経線維があります。

視神経

外界の光刺激は、水晶体、硝子体を通って、網膜に像を映し出します。そして視神経を通り脳の視覚野に伝わります。視神経は電気信号となった像を脳まで伝える最初の通り道です。

視神経炎

視神経の障害(炎症)で、一時的な視力低下などの症状が起こります。またときには眼の奥の痛みを伴います。視神経炎の視力障害では、視野の中心部分が欠損する「中心暗点」が起こります。

膝蓋腱反射

膝をたたくと、刺激が脊髄を介して大腿を支配する運動神経に伝わり足があがる反応で、脊髄反射の1つです。

疾患活動度

疾患の活動している程度のことをいいます。

小脳機能

小脳は主に運動と平衡の調節をつかさどっています。小脳が障害されるとめまいがしたり、体のバランスをとることができず片足で立っていられなくなるのはそのためです。

初回通過効果

経口投与した薬物は腸などの消化管から吸収されますが、身体に取り入れた薬物のすべてを利用できるわけではありません。最終的に全身循環血に到達する薬物は、消化管で吸収された量よりもはるかに少なくなります。経口投与された薬物の何割かは全身循環血に入る前に肝臓で代謝されます。この現象を「初回通過効果」といいます。

神経症状評価尺度(EDSS)

機能障害の程度を評価するために最も広く使用されているスケールです。障害の程度は0点(障害なし)から10点(死亡)まで、0.5点ずつ20段階で評価されます。MSが進行して神経学的な機能障害が重くなるにつれて、EDSSの点数は高くなります。

神経因性疼痛

痛い部分には何も異常がないのに感じる痛みで、神経が損傷されたり圧迫されたりしたときに起こります。

神経筋疲労

MSは筋肉のコントロール、筋力、協調性を侵すことがあります。そのため日常生活を行うのに、通常より多くのエネルギーが必要です。このような神経筋疲労は簡単な作業をしても重労働のように感じさせます。

神経細胞

神経の構成単位を神経細胞(ニューロン)といいます。神経細胞は神経細胞体と軸策及び樹状突起からなり、中枢から抹消、抹消から中枢の様々な刺激を伝導します。

神経組織

脳と脊髄、末梢神経系を構成する組織です。

神経変性疾患

交通事故による外傷や細菌感染などの明らかな原因がないのに神経細胞が死んでいく現象を神経変性(neurodegeneration)、あるいはこのような変化がみられる病気を神経変性疾患 と呼びます。痴呆を主とするアルツハイマー病、運動障害を主な症状とするパーキンソン病は最も頻度の高い疾患です。

精神療法

心理療法、カウンセリングとも呼ばれています。患者さんの心理状態を理解し、サポートしていくことで精神的な安定を得ることを目的としています。

振戦

手や体全体などが勝手に震えることをいいます。緊張したときや疲れたときなどに一時的に生じる生理的なものもありますが、中枢神経疾患を始めとする多くの疾患やアルコール中毒などで見られる症状です。

靭帯

靭帯は関節部分を補強する役割があり、ひも状の組織でできています。靭帯はすべての関節に張り巡らされており骨・筋肉をつなげ補強する働きを行っています。

錐体路

中枢(大脳皮質運動野)から延髄の錐体路を通って抹消(顔面、手足、体幹)へ運動の指令を伝える運動神経系のことをいいます。

ステロイドパルス療法

ステロイド剤を短期間に大量に注射する治療法のことです。この治療法は即効作用があり、MSの急性期の標準的な治療法です。その特徴的な副作用としては、消化管出血、精神症状などがあります。

ステロイド療法

副腎皮質や性腺から分泌されるホルモンをステロイドホルモンといいます。このうち、副腎皮質から分泌される糖質コルチコイドには、抗炎症作用や抗アレルギー作用、免疫調整作用があり、MSを含む様々な疾患の治療に用いられています。

生化学的不均衡

正常な体内では様々なレベルで生化学的に均衡が保たれており、均衡が崩れても元に戻そうとする作用が働いています。病気などの原因で均衡が崩れ、元に戻せなくなったとき、不均衡の結果として病気の症状が出現するといわれています。

セカンドオピニオン

直訳すると「第二の意見」という意味です。診断や治療の方針などについて主治医以外の医師の意見を聞くことをいいます。

脊髄反射

脊髄を中心とする反射で、脳には信号は送られません。刺激に対する反応が無意識に行われ、瞬間的に対応できるのが特徴です。代表的なものは、何か非常に熱いものに触ったときに思わず手を引っ込めるという反応があります。

絶縁体

電気を流しにくい性質を持つもので、ガラスや天然ゴムなどがあります。

セロトニン

脳内の神経伝達物質の1つで、体温調節や睡眠、情緒・気分などの調節に関与しています。セロトニンが脳内に増えると、興奮や不快感を抑える働きがあります。

せん延性排尿

尿意があり排尿を試みてから、尿が出るまでに時間がかかることをいいます。

躁鬱状態

気分障害(感情障害)の1症状で、双極性気分障害ともいわれています。躁状態(気分の高揚)と鬱状態(抑うつ)が交互にみられます。

造影剤

MRI検査等の画像診断の際に使用される、無色透明の薬剤です。血管や病巣などをはっきりと映し出す効果があります。MSのMRI検査ではGd(ガドリニウム)系の造影剤を用いることがあります。

そう痒感

そう痒感とはかゆみのことで、痛みの変形したものといわれています。痛みを伝達する神経と同じ神経によって伝えられます。

多価不飽和脂肪酸

複数の不飽和結合を持つ脂肪酸の1種で、植物油や魚介類に多く含まれています。多価不飽和脂肪酸の中には生体内で重要な役割を果たすものがありますが、ヒトの体内では多価不飽和脂肪酸を合成することはできないため、食事から補う必要があります。このような多価不飽和脂肪酸は必須脂肪酸と呼ばれます。

多幸症

何もかも幸せな感じがする状態のことをいいます。脳の障害やアルコールの酩酊などによって起こります。

脱髄

中枢神経系(脳・脊髄)の神経細胞軸策を覆っている髄鞘(ミエリン)が破壊されて失われた状態のことをいいます。ミエリンが失われると神経の電気信号がショートしたり、伝達が遮断したりすることもあります。初期のMSでは髄鞘(ミエリン)が傷害されても再生し、症状が回復しますが、脱髄を繰り返すと、2次的な軸策障害を引き起こします。

注射部位反応

ベタフェロン使用時に比較的高頻度にみられる副作用に皮膚の発赤、痛み、腫れなどの「注射部位反応」があります。しかし、これらの副作用は時間の経過とともに少なくなる傾向にあります。

中枢神経系

脳と脊髄から構成され、主な身体機能をつかさどります。

跳躍伝導

髄鞘(ミエリン)を有する有髄神経では、神経の電気信号は髄鞘と髄鞘の継ぎ目にあたるランヴィエの絞輪と呼ばれる部分を伝わります。絞輪から絞輪へ飛ぶように伝わるため、跳躍伝導といいます。神経線維の経路に沿って伝わるよりも速い速度(秒速100 m以上)で伝わります。

伝染病

病原体が体内に侵入して増殖することで発病し、人から人へ伝染する病気のことをいいます。

特定疾患

原因不明で治療方法が未確立であり、後遺症を残す可能性がある疾患、あるいは慢性的な経過をたどる疾患の中から厚生労働省の認定をうけた疾患のことをいいます。現在は、MSをはじめとした121疾患が調査研究の対象となっており、そのうち45疾患が医療費公費負担の対象に指定されています

内耳

耳は外耳、中耳、内耳に分類されます。内耳の働きは、振動として伝わってきた外部の音を感知し、神経に信号を伝えることと平衡感覚をつかさどることです。

二次進行型MS

始めは再発と寛解を繰り返しますが、その後再発の有無に関わらず慢性的に症状が進行するタイプです。初めは再発寛解型であった患者さんが二次進行型MSに移行します。日本人では比較的少ないといわれています。

尿意切迫感

非常に強い尿意を感じる、または尿意を感じたら我慢できないという状態のことです。急激な膀胱内圧の上昇によって起こります。

尿失禁

くしゃみや咳をしたときに下着をぬらしてしまうなど自分の意思とは関係なく尿を漏らしてしまう状態のことをいいます。

尿閉

なんらかの原因により膀胱に尿が存在するにもかかわらず、正常に排尿ができなくなった状態をいいます。原因には尿道の閉塞や膀胱機能不全があります。尿が膀胱内にたまっているため、下腹部に痛みを伴い激しい尿意を感じます。

認知機能

社会のある事に対してそれを知り、考え、理解し、判断することをいいます。感覚器官からの情報を脳まで運び、脳で意味付けをして行動を起こすもとになる大切な働きです。

認知訓練

認知障害に対するリハビリで、時間や物の扱い方、記憶、計算、動作の順序や方法などを決めて行うといった訓練を行い認知機能の回復を目指します。

脳幹

延髄、橋、中脳からなります。生きていくために重要な機能(心拍、呼吸、嚥下)を司る役割があります。

脳脊髄液(CSF)

脳や脊髄を取り囲んでいる空間を循環している無色透明の液です。脳や脊髄に栄養を補給したり、外傷から保護する役割があります。この脳脊髄液を検査することで、脳や脊髄の病気の有無について調べることができます。

排尿障害

頻尿、排尿困難、尿量の異常、尿失禁など、排尿に関して何らかの異常があることをいいます。

バビンスキー反応

錐体路障害のときに起こる最も敏感に出現する病的反射の一つです。バビンスキー反射陽性とは、足の裏を踵から上に向かってこすり上げると、母趾が屈曲する現象をいいます。

反射経路

刺激によって起こった興奮が身体で反応するまでの神経の経路のことをいいます。

膝踵試験

距離の測定機能や協調運動などの小脳機能をみる検査です。一側の踵を反対側の膝の上に置き、次にゆっくりと足に向けて下向きに動かします。この時の踵の動きの円滑さと目的に到達する正確さを評価します。閉眼させると障害がより明らかになることもあります。

ビタミンB12

水溶性ビタミンの一種であり神経の維持機能や赤血球の形成に関与しています。

必須脂肪酸

体内で生成されないため食物から摂取する必要があります。また体の細胞膜やホルモンの生成に関与しているため身体にとって不可欠な栄養素です。

病歴

今までどんな病気に罹ったのか、現在の病気に至るまでの経時的な経過や、検査の結果、治療などの記録をいいます。

複視

1つの物体が2つにだぶって見える状態をいいます。MSでは眼球を動かす外眼筋の働きが悪くなり、両目の視線がずれたときに起こることがあります。

浮腫

細胞内・外に多量の水分やNaClが貯留した状態をいいます。浮腫は全身性と局所性におこる場合があります。

不随意神経系

自分の意思とは関わりなく働いている神経で、自律神経ともいいます。循環・消化・代謝・体温調節・生殖などの機能をコントロールしています。

不飽和脂肪酸

一価と多価に別れており一価は体内で生成されカロリーの補給などの役割があり、多価は体内で生成されないため食事で摂取する必要があります。

平衡機能

姿勢を保持したり、体の位置や動きを判断してその変化に正しく反応する機能。平行機能に障害があると、姿勢が保持できなくなったり、歩いている間に一方に傾いてしまったり、めまいがしたりします。

ペインクリニック

直訳すると「痛みのクリニック・診療所」という意味です。様々な病気に伴う疼痛の除去/緩和を目的とした専門の治療を行う部門です。

防御細胞

体内に侵入した病原微生物の攻撃を防いだリ、排除したりする役割を果たす、免疫を担う細胞です。

膀胱直腸機能

排尿や排便に関する機能をいいます。これらの機能は膀胱や直腸を支配する神経系の働きにより行うことができます。脳や脊髄の中で、膀胱や直腸を支配している部分に障害があると、排尿や排便のコントロールがうまくできなくなります。

末梢神経系

中枢神経と身体の各部をつなぐ神経のことをいいます。末梢神経系には脳神経、脊髄神経、自律神経があります。

ミエリン(髄鞘)

ミエリン(髄鞘)は神経細胞の軸策を取り囲んでいる物質であり、絶縁体の役割り(電気線の絶縁体、ビニールテープのようなもの)を果たしています。ミエリンは神経の電気信号が身体の他の部分へ伝わる速度を速めます。ミエリンが失われると、この電気信号の伝わり方が遅くなったり、遮断されたりすることがあり、多くの神経症状をきたします。

水治療法

水(温水)の特性を用いて治療訓練を行うことをいいます。人から熱を奪ったりする温熱・寒冷刺激や、水圧・浮力・水の流れなどを利用して症状の軽減をはかることなどを目的としています。

免疫

外から進入してくる細菌やウイルスなどの異物や生体内に生じた不要物質、病的物質などを排除しようとする反応のことをいいます。

免疫系機能

免疫に関与する体内の複雑なネットワークとその役割のことをいいます。

薬剤証明書

ベタフェロンを持って海外旅行される際には、英文の薬剤証明書が必要です。服薬している薬や服薬理由(病名など)を書いたもので、空港などの手荷物チェックで必要になることがあります。薬を処方した医師が作成します。

薬剤の有効利用率(バイオアベイラビリティ)

投与された薬剤が実際に体の中でどれだけ利用されるかを示す指標です。投与された薬剤が全身循環血に到達する割合と速度で表されます。一般に、経口投与された薬剤は全身循環血に入る前に代謝されたりするため、静脈注射された薬剤よりも有効利用率が低いと言われています。

薬物動態学

薬物が体内で吸収されて血中へ入り、体内に分布し代謝されて体外に排泄される過程を扱う学問のことをいいます。

夜尿

夜間眠っている間に無意識のうちに尿を漏らす状態をいいます。その原因は膀胱機能障害、自律神経障害、心身症などがあります。

有酸素運動

酸素を体内に取り入て、脂肪をエネルギーに変えながら行う運動です。体に過度の負担をかけずに一定時間以上継続する必要があります。

誘発電位

抹消の感覚神経を刺激することにより中枢神経からえられる電気的な反応です。誘発電位検査は外部からの刺激に対する、脳や脊髄などの中枢神経の反応を調べるための検査で、刺激が神経を伝わる速度などが分かります。

指鼻試験

距離の測定機能や協調運動などの小脳機能をみる検査です。自分の鼻と医師など試験者の指を交互に指先で触れ、その動き方で小脳機能障害の有無を判断します。

葉酸

水溶性ビタミンB群の一種で、核酸(遺伝物質の構成)や赤血球やたんぱく質の合成をする役割があります。

抑うつ

症状には、表情が暗い、ふさぎこみ、無気力、不眠、食欲不振などがあります。これらの症状は、心の不調を示すサインのようなものです。精神神経科、心療内科などの専門になります。

ランヴィエの絞輪

ミエリンとミエリンの間の継ぎ目の部分を指します。 神経の電気信号は絞輪から絞輪へと飛ぶようにして伝わり(跳躍伝導)、神経線維の経路に沿って伝わるよりも速い速度(秒速100 m以上)で伝わります。

EDSS(神経症状評価尺度)

機能障害の程度を評価するために最も広く使用されているスケールです。障害の程度は0点(障害なし)から10点(死亡)まで、0.5点ずつ20段階で評価されます。MSが進行して神経学的な機能障害が重くなるにつれて、EDSSの点数は高くなります。

MRI(磁気共鳴画像)

体の中にある水素原子を利用し、強い磁気と電波を使用して体の内部の状態を調べる検査です。様々な角度から体の断面の画像を映し出すことができます。

n-3系脂肪酸

血栓予防や坑アレルギー作用があるといわれておりαリノレン酸、EPA(エイコサペンタエン酸)、DHA(ドコサヘキサエン酸)などがあります。魚油、シソ油、エゴマ油などに含まれています。

n-6系脂肪酸

コレステロールを下げる役割があり、リノール酸、γリノレン酸、アラキドン酸があります。コーン油、大豆油などに含まれています。

T1強調画像

MRIの撮影法の1種です。体内の水成分が黒く写しだされます。水成分を多く含む部分(臓器)ほど黒く写ります。解剖学的な構造をはっきり確認することができます。MSの病巣は黒く写し出されます。

T2強調画像

MRIの撮像法の1種です。体内の水成分が白く写し出されます。多くの病変部位は周囲の組織よりも水を多く含むため、白く写り、病変を確認することができます。MSの病巣も白く写し出されます。

T細胞

胸腺由来のリンパ球の1種で、生体の免疫機能に重要な役割を果たしています。機能的には免疫系を活性化したり、抑制したりする調節機能や、ウイルス感染細胞などを傷害する機能があります。MSの病態にはT細胞が深く関与しているといわれています。